今回は、女性用と男性用で育毛剤が分かれている理由を解説していきます。
男性は男性型脱毛症による薄毛が大半
男性の場合、AGAと言われる、男性型脱毛症による薄毛が大半です。
これは、男性ホルモンであるジヒドロテストステロンの生成を抑える為に、
5αリダクターゼの分泌を抑制する投薬治療がメインとなります。
外用薬の場合には、ミノキシジル配合のもの
つまり、男性の薄毛治療に関しては、
・フィナステリド製剤の投薬治療
・ミノキシジル配合育毛剤の外用療法
これらが、AGAクリニックで受ける主な治療ですね。
あとは、自宅で行う場合には、
医薬部外品の育毛剤を使用することもあります。
続いて、女性薄毛の主な治療法を見ていきましょう。
女性はびまん性脱毛症が大半
女性においても、加齢とともに薄毛が進行するケースが多々あります。
女性の薄毛は、男性と違い、明らかにハゲるようなことは、あまりありませんが、
明らかなボリュームの低下・頭皮が透けて見えるぐらいまで薄毛が進行する事もあります。
多くの場合、40代前後から、髪のボリューム低下や薄毛を自覚される方が多いそうです。
これらの治療には、
ヘアカクテルを用いた、HARG療法・メソセラピーなどが主な治療法になっています。
また、女性にはフィナステリドが禁忌薬となっていますが、
ミノキシジルは女性の薄毛治療にも使用されています。
そして、今回ご紹介したいのが、
このミノキシジルに関してです。
女性と男性ではミノキシジル濃度の違いに注意
ミノキシジル配合の育毛剤といえば、
日本で一番有名なのがリアップですね。
ロゲイン等も、今回の対象としてお話していきます。
リアップのラインナップといえば
男性用リアップのミノキシジル濃度
・リアップX5プラス(5%)
・リアップジェット(1%)
女性用リアップのミノキシジル濃度
・リアップリジェンヌ(1%)
と男女用、明確に分かれていますが、
これらの違いを明確にしておく必要があります。
それがミノキシジル濃度の違いになります。
女性は1%・男性は5%というのが主流のようですが、
(男性でも低濃度を使用する場合あり)
なぜ女性が1%しか使わないかというと、
副作用の問題が出てきます。
それに加え、女性の場合、低濃度でも十分に効果が期待出来る為です。
女性のミノキシジル使用に伴う副作用
女性の場合、1%程度の濃度のミノキシジル配合育毛剤でも、
十分に発毛効果が期待できるとされています。
ですので、女性においては、そもそも5%等、高濃度のミノキシジル配合育毛剤を使用する意味がないということに加え、副作用のリスクも合わさってきますので、まさしく良いことなしというのが結論だと思います。
多毛化という副作用
また、5%等の高濃度のミノキシジル配合育毛剤を使用すると、
顔や体毛の多毛化という副作用の恐れもあるため、
基本的には、1%程度の濃度の使用となっており、
これが、男性用ミノキシジル育毛剤と女性用育毛剤が分けられている理由ですね。
輸入品には男性用・女性用の区別が無い事が多い
ロゲイン等の輸入品の場合、男性用・女性用と言った区別が無い事が多く、自分で濃度を選ぶ必要があります。
一例がこちらです。
こちらは、コストコでお馴染み、カークランドブランドのミノキシジル配合育毛剤です。
個人的には、国内で販売されているものを薬剤師の指示・指導を受けた上で使用されることをお勧めします。