昔から言われている薄毛対策のワカメ
みなさんも一度は耳にしたことがあるであろう、
「薄毛対策・ハゲ予防にワカメを積極的に摂取しなさい。」
という、魔法の言葉。
これは、ウソでもあり、本当でもあります。
まずは、どこがウソで、どこが本当なのか、ということを解説していきます。
昆布やワカメに直接的な発毛効果は無い
この項目での、「海藻類が発毛に直接的な効果は無い」というのは、経口摂取した場合(食材として食べた場合)について、書いています。
ワカメや昆布・海苔と言った海藻類を経口摂取することでの、直接的な発毛促進効果や抜け毛の抑制効果は無いとされています。
では、なぜ、古来より、
そのような言い伝えがあったのかを解明していきたいと思います。
以前の記事から、口酸っぱく言っている通り
発毛促進や薄毛予防の大前提として、
健康的な生活とバランスの良い食生活が大前提として、
お話させて頂いております。
この点で考えると、
ワカメや昆布・海苔と言った海藻類を積極的に摂取することが頭髪に良いという考え方も、非常に意味が通ります。
西洋化した現代的な食生活においては、慢性的なミネラル不足に陥る方も多く、ヨードやミネラルを多く含む、海藻類は、健康的な食生活を送る上で、重要な食材とも言えます。
このように、経口摂取においては、
直接的な発毛促進効果や抜け毛予防効果がなくとも、
発毛促進や薄毛対策を考える上で、とても重要な食材の一つと言えます。
栄養バランスの取れた食生活は、薄毛予防・薄毛対策には非常に重要です。
個人的には、育毛剤選びなんかより、よっぽど重要だと思っています。
側頭部以外の血流促進効果
ストレス等による円形脱毛症や瘢痕性脱毛症等を除いて、
基本的に、側頭部が禿げている方は、ほとんどいらっしゃらないと思います。
その理由としては、
側頭部には、比較的太い血管が張り巡らされている為です。
生え際・前頭部・頭頂部等に太い血管はなく、毛細血管が主となっていますので、
生え際や前頭部や頭頂部が剥げやすい傾向にあります。
偏った食生活を送ることで、血中中性脂肪や血中コレステロールが増殖すると、
当然、血管の細い、生え際・頭頂部・前頭部の血流が悪くなり、
毛が生えにくい環境が整ってしまいます。
海藻類には、水溶性食物繊維やミネラルが含まれておりますし、
アルギン酸も含まれているので、腸内でのコレステロールの吸収を抑制する働きがあります。
ドロドロ血液の方は、血液をサラサラにしてくれる食材の一つとして、積極的に摂取するのが良いでしょう。
近年、昆布エキスの発毛促進に注目が
最近では、直接、頭皮に噴霧する外用薬という形で、
ミツイシコンブ由来のエキスが配合されている育毛剤が増えております。
ミツイシコンブ由来のエキス、
その名も、M-034。
主流の育毛剤の多くに配合され始めていることで、
注目を集めている成分となっています。
チャップアップやBUBKAは、
どちらもこのM-034を配合していますね。
厚生労働省の分類では、
医薬部外品成分ということなので、
効果も緩やかなかわりに、副作用もほとんどない成分。
ミノキシジル配合育毛剤の場合、
リアップなどを見て頂ければ分かるように、
医薬品指定成分となっており、
世界的に、発毛促進効果が認められている成分ではあります。
逆に、デメリットとして、
副作用の症例なども実際に幾分かありますので、
その点、よく検討し、薬剤師さんと相談の上、使用する必要があります。
ミノキシジルとM-034の比較データ
ミノキシジルとの効果比較のデータがありましたので、ご紹介しておきます。
ミノキシジルは医薬品ですが、M-034は医薬部外品。
先程も書きました通り、副作用の点でいうと、
ミノキシジルと比較すると、安心して使用できます。
医薬部外品と医薬品の育毛剤、どっちにすべきか
M-034エキスは、医薬部外品の育毛剤で多く配合されている成分ですので、
AGA初期の方や、薄毛予防・薄毛対策として使用するのに良いでしょう。
逆に、本格的に薄毛が進行している方の場合、
副作用の恐れもありますが、
医師の指導の下、フィナステリド製剤の投与やミノキシジルの使用を考えると良いと思います。
フィナステリドにしろ、ミノキシジルにしろ、
男性の性機能に関わる副作用がありますので、
若年層の方の場合、少し抵抗があるかもしれません。
そういった場合にも、
まずは、生活習慣の改善・食生活の見直しとともに、
医薬部外品の育毛剤の併用などから、始めると良いでしょう。
好きなものばかり食べるのも良いですが、
健康や頭髪の事を考えるなら、良いとは言えません。
何事もバランスが大事です。